平成24年8月6日  広島市立落合中学校
生徒代表 生徒会執行部
平成24年8月6日
平成24年度 落合中学校生徒会 平和アピール

 落合中学校では、生徒総会でのクラスアピールに始まり、さまざまな平和への取組を行ってきました。全校生徒で取り組む人権標語、人権作文では自分の身の回りに目を向け、「誰もが幸せに生きるために大切なこと」を真剣に考えたと思います。そして学年ごとに見た戦争を振り返るドラマでは、戦争がどんなに人間を狂わせ、むごいものだったかを改めて勉強しました。人間が人としての「思いやり」や「やさしさ」を持てば、国と国との争いは無かったはずです。

 こうして勉強してきた平和への思いを、一人三羽の折り鶴に込めました。でも、この平和への思いは「思いっぱなし」でいいのでしょうか。折り鶴に願いを込めるだけでは何も変わらないのではないでしょうか。僕たち(私たち)は、みなさんに答えてもらったアンケートを見てそう思いました。

 ヒロシマに原爆が投下された67年前のまさに今この時のことを、答えられなかった人が1割近くいました。僕たち・私たちの周りには、原爆にあい戦後のいろんな困難を乗り越えて、今なお生き抜いて来られた方がまだたくさんおられます。僕たち・私たちは、その方たちの気持ちを想像したり、聞いたりしているでしょうか。

 また、ほとんどの人が「世界は戦争があって平和とは言えないが、日本は戦争が無いから平和だ」と答えました。本当にそうなのでしょうか。自分から命を絶った中学生のことを思うと、「平和」という言葉が遠のいていく気がします。だからこそ、だれもが幸せに人として生きる方法を、きちんと彼の死から学ばなければいけないと思います。

 アンケートの最後では、「落合中学校は平和ですか」とたずねました。8割の人は「平和」だと答えました。楽しいし、あいさつもできるし、いじめもなくてみんなが明るいからと。しかし、2割の「平和ではない」と答えた人の理由を見過ごすことはできません。ルールを守れない人がいるから。ふざけ合いがケンカになることがあるから。人の悪口を平気で言う人がいるから。からかっているのかいじめているのか分からないようなずるい人がいるから。物を隠す人がいるから・・・と理由も具体的です。

 さらに、「落合中の平和のために何ができるか」とたずねたら、ほぼ全員が答えることができました。みんな具体的な内容でした。

みそあじで生活する・弱い人を助ける・見て見ぬふりをしない・誰とでも話す・悪口を言わないなどです。
どれも大切なことですが、書くだけになっていないでしょうか。ちょっとでも行動しなければ何も変わらないのではないでしょうか。

 だから、アンケートをまとめた僕たち・私たち執行部で、「みんなでできること」、「いっしょにできること」を10個にしぼって提案します。

これから述べる「平和」を築くための行動を、「みんなとならいっしょにできる!」と思えた人はその場に立って、第一歩の行動を起こしてください。お願いします。

一つ。誰にでも自分からあいさつする。
二つ。ひとりぼっちに目を向けて、声をかける。
三つ。いじわるや嫌がらせをしない。
四つ。「いじめ」と思ったら、すぐに伝える。
五つ。人の悪口は言わない、書かない。
六つ。暴力と暴言は、みんなで止める。
七つ。キモイ・ウザイ・死ねを言わない。言わせない。注意する。
八つ。もし人を傷つけたり迷惑をかけたら素直にあやまる。
九つ。どんなルールでも「ルール」は守る。
十 。「みそあじ」を大切にする。


 「みんなとならいっしょにできる。努力してみる。」と思えた人は、ぜひその場に立ってみてください。
 今年の10か条は、「一人じゃできないことは、みんなでいっしょにやればいい。」そう思ってまとめました。どれもみなさんのアンケートから取り出した大事な思いです。平和を築くための具体的な行動を、ここにいるみんなでいっしょに取り組みましょう。