見つめる  11月 

 

これから,今月の見つめるを始めます。心を落着かせ,静かに聴いて下さい。

 

私が落合中学校にきて,不思議思ったことがあります。それは,たいていの人に当てはまると思うのですが,「使っている言葉が乱暴で,丁寧ではない」ということです。

友だち同士の会話を聞いていても,「いつ喧嘩になってもおかしくないなあ」「よくこんな会話で笑ってすませているな」「心は傷ついているのではないかな」と思います。

たとえば,「○○しろや!」とか,相手を呼ぶときに「お前!」と言ったり,「うざい」や「きもい」もよく聞きます。「こうやって,乱暴な言葉づかいをしながら育ってきたのだから仕方がないじゃん」と思う人がいるかも知れません。しかし,それで本当にいいのでしょうか。

言葉づかいは,その人の性格や人柄を表すと言います。乱暴な言葉を使うときは,イライラしていたり,どこか気持ちが落着かなかったり,「どうでもいい!!」と投げやりな気持ちになっているときです。

反対に,丁寧な言葉を使うときは,心穏やかで,気分がいいときであったり,何もかもうまくいっていたりするときです。

あなたの言葉づかいから伝わってくるのは,「イライラ」した気持ちでしょうか,「心穏やかな」気持ちでしょうか。言葉づかいを変えれば,伝わる気持ちも変わってきます。いえ,それどころか,自分の気持ちも変わってくるものです。

先日,大成功に終った合唱祭の練習風景で,真面目に歌わない人にどんな言葉をかけましたか。「お前,ちゃんと歌えや!」と言ったらどうでしょう。本当に「みんなといっしょに歌おう」という気持ちになれるでしょうか。「私なら,ますますやりたくない気持ちになる」という人もいることでしょう。

私だったらこう言うと思います。

「きちんと歌ってほしいな。一緒に歌いたいな。歌おうよ」

どうでしょうか。このように言っても歌ってもらえるかどうか分かりません。しかし,前の言い方にくらべて柔らかい言い方になっていると思いませんか。

言葉というものは,時には武器になります。人の体に怪我をさせることはありませんが,人の心を傷つけます。心は,一度傷つくと治りにくいものです。

言葉を,<相手を傷つける武器>として使うのか,<自分の思いを伝える手段>として使うのか。あなたはどちらを選びますか。それを決めるのはみなさん自身です。できれば,丁寧な言葉づかいをしてほしいと思います。そして,自分の使った言葉があなたの心を穏やかにすることを願っています。外見より大切な心を大切にしてほしいと思います。

 

これから1分間じっくりと今までの自分の言葉づかいについて考えて下さい。

そして,思ったこと,感じたことを書いて下さい。